潜在意識の影響を理解する

今日は、潜在意識がトレードに与える影響について書いてみる。「トレードの指針」としての一番最初にこの記事を書こうと思った理由だけど、トレードしている人の大半はトレードで稼げるようになろうと思ってスタートすると思うんだ。私も、お金持ちになりたい。不労所得で楽に稼ぎたい。っていう想いからFXトレードを始めたんだけど、そう思えば思うほど損失が膨らんでいくし、トレードで全然稼げなかったんだよね。それもこれも潜在意識が邪魔してたんだということが分かったので、最初にそれを伝えておきたくて、記事にしてみた。

伝えたいポイントから書くと、「トレードで勝ちたい。」、「お金持ちになりたい。」など、〇〇したい。と変化を願っている状況では、トレードで成功することは難しいって話。〇〇したいという願望が実現しない理由だけど、これは潜在意識（脳）が変化を拒否してて、今の状態をキープするように作用するためなんだ。

潜在意識は現状維持を望んでいる

潜在意識が現状維持を望んでる。とか意味不明だと思うかもしれないけど、変化を嫌うこと（現状維持を望むこと）は、人間が生存率を上げるために原始時代から今まで何万年もかけて遺伝子レベルで蓄積してきたことなんだ。今みたいに文明が進んでいない時代には、猛獣などの外敵が居たり、住環境も整備されていないから、身の回りに危険がいっぱいあるでしょ。だから、好奇心旺盛でいろんなことにチャレンジする人は生命の危機に瀕する機会も多くて、「変化すること＝危険が伴うこと」という情報をDNAレベルで刷り込んできている。これが、潜在意識が現状維持を望んでる（安全を望んでいる）ということなんだよね。

新しい環境に飛び出すより、今の環境を維持した方が生存確率が高い。　　＝ 現状を維持しようとする力が働く。っていう仕組みだよ。

潜在意識（脳）を騙してみよう

でも、潜在意識が現状維持を望んでいるってことは、現状から変化出来ないのか！？っていうと、必ずしもそういうわけではなくて、ちょっとした工夫で潜在意識（脳）を騙すことが出来る。

脳を騙すの意味が分かり辛いかもしれないけど、「当然にそうなると思い込ませる」っていうイメージかな。例えば、将来のプロ野球選手を目指している野球少年のA君とB君がいるとして、以下の違いが分かるかな？

　A君：「僕はプロ野球選手になって三冠王になるんだ」

　B君：「僕はプロ野球選手になりたいだ」

二人ともまだプロ野球選手ではないという現状は同じだけど、A君は自分がプロ野球選手になっている状況をイメージ出来ている。ところがB君はプロ野球選手になりたいと願っている状態という違いがあることが分かるだろうか！？

脳は状況の変化を嫌うので、潜在意識として現状を維持しようと機能する。B君のように「〇〇になりたい。」と思っても、そうなっていない現状を維持しようとするから実現することが難しい。反対にA君のように「〇〇になっている。」という状況をイメージしていると、既に実現できている状況と脳が錯覚して実現し易くなる。ということだ。

ここで、トレーダーである自分の行動を振り返ってみてほしい。

勝ちたい気持ちや稼ぎたい気持ちが強いときに、必要以上に大きなポジションをとってみたり、損切りを躊躇してしまったという経験がないだろうか？人によっては、雑なエントリーが増えてしまったということもあるかもしれない。これらの行動は脳が勝てない現状を維持しようとして潜在意識に働きかけた結果なのだ。

あなたが想像する勝ち組トレーダーは損切りを躊躇するだろうか？（答えは聞かなくても分かっていると思うので割愛）

脳は単純で騙されやすいので、積極的に自分で騙してみる（自分は既に勝ち組のトレーダーだと思い込ませてみる）と良い。そうすると、不思議なことにすんなりと損切りができるようになる。

トレードで勝ちたいと考えて行動するよりも、トレードで勝っている自分を想像して行動する。この違いが実践できれば結果に違いが出るので、騙されたと思ってやってみてほしい。

最後に思い込むというか脳を騙すポイントだけど、現状とあまりに乖離があること（自分は常勝トレーダーで毎日100Pips取れる。など）の思い込みは無理があるので、出来るだけ小さい変化の方がよい。例えば、事前に決めた損切りラインで躊躇せずに実行できる自分。といった風に今と少しだけの差が良い。

以上、こんなオカルトでバカバカしい話は信じられないという人が多いかもしれないが、10人に一人にでもプラスに寄与すれば嬉しい。

ではでは、See you !!